AMD Smart Access Memory(SAM)機能を利用するためには、対応しているハードウェア・ソフトウェアの組み合わせで、UEFI(BIOS)設定画面にて設定を変更する必要があります。
AMD Smart Access Memory機能については下記AMD社のウェブサイトをご確認ください。
https://www.amd.com/ja/technologies/smart-access-memory
こちらの記事ではASRockのマザーボードでAMD Smart Access Memoryを有効にする方法をご案内いたします。
必要動作環境
ハードウェア
- CPU:AMD Ryzen 5000シリーズCPU
- マザーボード:AMD 500シリーズ搭載マザーボード
- グラフィックボード:AMD Radeon RX 6000シリーズ搭載グラフィックボード
ソフトウェア
- BIOS(UEFI) :AMD Smart Access Memoryに対応したBIOS(AMD AGESA 1.1.0.0 以降を搭載したBIOS)であること
- BIOS設定:CSM(Compatibility Supported Module)が無効に設定されていること
- グラフィックドライバー:AMD Radeon Software バージョン 20.11.2 以降がインストールされていること
注意事項
CSMを有効にした状態では、 AMD Smart Access Memoryを有効に設定することはできません。CSMを有効にしている場合には、事前にCSMを無効にしてから、下記の手順にて設定してください。
AMD Smart Access Memoryを有効にしたままCSMを有効にしようとすると、マザーボードによっては、設定の保存後に画面が表示されなくなったり、BIOS(UEFI)設定画面に入れなくなったりすることがあります。AMD Smart Access MemoryとCSMは同時に有効にしないでください。
設定手順
1. パソコンの電源ボタンを押して電源を入れたら、即座に[Del]キーを連打します。メーカーロゴ画面が消えたら押すのを止めます。
2. UEFI(BIOS)画面が表示されたら、上部メニューの[Advanced]をクリックします。
3. Advancedの画面が表示されたら、[PCI Configuration]をクリックします。
4. PCI Configurationの設定画面にて[Above 4G Decoding]の項目の[Disabled]をクリックして、[Enabled]へ変更します。
5. PCI Configurationの設定画面にて[Re-Size BAR Support]の項目の[Disabled]をクリックして、[Enabled]へ変更します。
6. 設定が変更できたら、上部メニューの[Exit]をクリックし、[Save Changes and Exit]をクリックします。確認のダイアログが表示されたら、[Yes]をクリックします。これで設定を保存してUEFI(BIOS)設定画面を終了します。
7. 以上で設定手順は完了です。
AMD Smart Access Memoryを無効に戻したい場合には、[Above 4G Decoding]と[Re-Size BAR Support]を[Disabled]に設定し直してから設定を保存することで、無効にできます。
※画像はASRock X570 Steel Legendのものを使用しています。マザーボードの世代やシリーズの違いにより細部のデザイン等が異なる場合がございます。
※本記事作成時点(2020年11月現在)の情報に基づく記事となります。ASRock社でのUEFIの仕様変更などによりこちらの手順通り設定できなくなる場合がございますので、あらかじめご了承ください。