デスクトップPCのマザーボードにメモリを増設する際、基本的には同一仕様のメモリを増設することになりますが、同一仕様でもメモリのロット違いやメーカー違いの場合に、一般的な取り付け方では正常に動作しない場合があります。
こちらではそのような場合の挿し方についてご案内いたします。
●前提
下図のようにスロットが4本あり、そのうち2本にメモリを2枚挿してある状態を想定しています。
※AやBのアルファベットはメモリチャネル(メモリチャンネル)、1や2の数字は同じメモリチャネル内のスロット番号を示しています。
※マザーボードによってはスロット番号の配置や2本取り付け時の推奨スロット等が異なる場合がございますので、詳しくはご利用のマザーボードのマニュアルをご確認ください。
●一般的な増設方法
通常は空きスロットに増設用のメモリを取り付けますので、取り付けると下図のようになります。多くの場合この取り付け方で動作しますし、動作している場合はこの取り付け方のままで問題ありません。しかし、ごく稀に動作しない場合があります。
※下図ではメモリチャネルのAとBそれぞれに、元から搭載のメモリと増設したメモリが混載された状態となっています。
●動作しない場合の対処方法
元から搭載のメモリと増設したメモリが別々のメモリチャネルで内部接続されるように、下図のようにスロットを変えて取り付けて動作を確認します。
※下図ではメモリチャネルAでは元から搭載のメモリ2枚が、メモリチャネルBでは増設したメモリ2枚が内部接続されます。
●スロットを変えても動作しない場合
増設したメモリそのもの不良や相性の場合やメモリの取り付けが不十分な場合が考えられます。その場合には、下記についてご確認ください。
・増設したメモリだけでの動作確認
元から搭載のメモリの取り付けられていたメモリスロット(上図だとA2とB2)に増設したメモリを取り付けて動作するか確認します。これでも動作しない場合、増設したメモリそのものの不良やマザーボードとの相性が考えられます。
その場合、増設用のメモリを購入した販売店までご相談ください。
・メモリの取り付けが不十分な場合
メモリが正しく取り付けられていないと正常に動作しません。メモリの取り付け状態については、下記ブログ記事をご参照いただき、お取り付けください。
[20191210] メモリの取り付け状態は横からチェックしよう
https://faq.tsukumo.co.jp/index.php?solution_id=1313
タグ: メモリ, 相性