CPUクーラー取り付けの際は、グリスの塗り過ぎに御用心
CPUクーラーについているグリスの一例
最近はCPUにリテールクーラーが付属しないモデルが増えたり、冷却性能や静粛性を重視したりして、サードパーティ製のCPUクーラーを取り付ける事例が増えてきました。
そこで、サポートでもお問い合わせいただくことの多いCPUのグリス(サーマルグリス)の塗り方についてのご案内です。
CPUクーラー取り付けの必需品のCPUグリスですが、 CPUに付属しているCPUクーラーにはあらかじめグリスが塗布されているため、CPUに付属のCPUクーラーを使用していると自分で塗り直す機会は少ないものです。
逆に単体販売されているサードパーティー製のクーラーでは、 クーラーに付属のグリスを自分で塗るようになっていることが一般的です。 CPUに付属のクーラーのグリスを自分で塗り直しする場合でも同じことが言えますが、 CPUのグリスは多すぎても少なすぎてもいけません。
グリスを一本使い切る勢いで使用すると、左の画像のような状態になります。 ヒートスプレッダからはみ出たグリスがCPUソケット内にまで浸入しかねない危険な状態です。 ソケット内にグリスが浸入すると、 動作不良や故障の原因になるほか、 メーカー保証が効かなくなる場合もあります。
グリスの用量・塗り方にはいくつか手法があり、ヘラを使って薄く塗る方法が広く知られていますが、 グリスの厚みを考慮しないといけないのが難点です。
ツクモのサポートセンターでオススメしている方法は、 下の画像のようにCPUの中心に米粒2~3粒分程度を盛り、 ヘラは使わずに直接CPUクーラーを取付けて、ヒートシンクで自然に押し広げる方法です。
このくらいの用量でも...
ご覧の通り不足はありません。
この方法なら適量をCPUの中央に盛るだけで済みますので、 失敗も少なく簡単でオススメです。 CPUクーラーの取り付けや取り替えの際に、ぜひお試し下さい。